運転しない時間にも「日産らしさ」を届ける

「日産ライセンス商品」の裏側

2022/02/17
  • クルマ・技術
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「クルマを運転していない時間にも、日産らしさを感じてほしい。」こうした想いを実現するのが、ライセンス商品です。

ライセンス商品とは、日産のロゴやデザインなどを使った商品のこと。「日産らしさ」をお届けする様々なライセンス商品が、パートナー企業の皆さんと日産のライセンスチームによって生み出されています。パートナー企業が企画する商品を監修し、販売の許諾までをサポートするライセンスチームは、具体的にどのような活動をしているのでしょうか。

■「日産らしさ」を届ける手段は多彩

この醤油小皿は、R32型「スカイラインGT-R」のロゴを模しています。醤油を垂らすと「GT」の部分は黒く、「R」の部分が赤く浮き上がります。

「白い皿に褐色の醤油を垂らすと、くぼんだ部分にたまった醤油の色は濃く映ります。この特性を活かし、ロゴの深さを微妙に調節しながら『GT-R』らしい色合いを実現しました。食卓でも『GT-R』の世界観を楽しめるユニークな一品です」(ライセンシングビジネスグループ 金森 義幸)

「GTチェアー FAIRLADY Z」は、S30型「フェアレディZ」をオマージュした椅子です。2019年に「フェアレディZ」が、誕生から50周年を迎えたことを記念して商品化されました。

この椅子のこだわりは、S30型のシートそのもののような背座面やZの形状をした脚だけではありません。細部に亘ってフェアレディZの世界観を表現するため、試作当初は布製だった商品名のタグは、ライセンスチームの提案で当時のエンブレムを再現したメタルプレートに変更されました。さらに、座り心地や素材の感触までS30型のシートを再現するよう監修を行うことで、自宅にいながらドライブ感覚を楽しめる椅子に仕上がりました。

「正確に商品やロゴの造形を再現するだけでなく、日産の長い歴史で培われた商標や意匠の中から、お客さまに『日産らしい』と感じていただける要素を発掘し、さまざまなライセンス商品の監修に活かしています。チームには、デザインから商品企画、開発、生産まで、クルマつくりのあらゆる工程を経験したメンバーが集まっており、その豊富な経験を活かして商品の監修を行っています」(金森)

■楽しい思い出で、日産を好きになってもらいたい

クルマをまだ運転したことのない世代にも「日産」をお届けできるのがライセンス商品です。

小さなお子さまから愛され続ける「トミカ」のようなミニカーはもちろん、組み立てる楽しさが人気の「レゴ®」からは、レゴ®史上初となる日本車とのコラボレーション商品「日産 GT-R ニスモ 76896」が発売されました。「玩具で楽しく遊んだ思い出が、将来、日産を好きになるきっかけになってくれたら嬉しいですね」(金森)玩具のほかにも、スマートフォンのゲームなどでもライセンスを展開し、若年層との接点の拡大を図っています。

■気に入ったものが「日産だった」を仕掛ける

これまで日産に関心がなかったお客さまに、日産に触れてもらう機会を創出する。その取り組みの一つが、デザイン事務所「Swimmy Design Lab」とのコラボレーションによるアパレル商品です。

これまでのアパレル商品と言えば、クルマの写真や、実車を忠実に再現したイラストを使ったものが多く、購入されるのは日産ファンのお客さまがほとんどでした。しかし、この商品は、「ファッションとして気に入ったアパレルが、よくみたら『日産だった』というような、さりげないかたちで日産に関心を持ってもらうきっかけを作りたい」(金森)

そんな想いから、独特のテイストで人気を博す「Swimmy Design Lab」に、忠実なクルマの画ではなく、デザイン事務所の世界観に基づいたアート性のあるイラストの制作を依頼しました。このイラストを採用したアパレルは「go slow caravan」等のブランドで展開され、狙いどおり、これまであまり日産車に関心のなかった方にもご好評をいただき、お客さまの拡大に繋がっています。

「ライセンス商品は、お客さまに『日産』を発信する重要な取り組みです。日常生活の様々な場面で日産をご体感いただく。そのために、今後も『日産らしさ』の表現を探求、発信していきます。そして、ライセンス商品を通じて日産に触れ、日産を好きになるきっかけを創り出していきたいと考えています」(金森)今後も日産のライセンス商品にご期待ください。

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