日産自動車監修、新型カキノタネ

地元食品メーカーとのコラボレーションで、日産車を味わいつくそう

2022/03/10
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現在、宇宙食としても提供されている柿の種は、実は約100年の歴史があるお菓子だということをご存じでしたか?また、柿の種好きの間では「あられとピーナッツの比率は6:4がいいのか、7:3がいいのか」といった議論も尽きません。

日産自動車は、ドライフードの食品メーカーである龍屋物産と協働で、この人気のお菓子を、日産流にアレンジして特別な商品を開発しました。その名も「新型カキノタネ」。スカイラインGT-R、ダットサン、リーフなど、日産の歴代モデルや現行モデルをモチーフにしたパッケージで、日本中のお茶の間に楽しさをお届けします。

日産の地域社会への貢献

龍屋物産と日産の開発拠点である日産テクニカルセンター(敷地面積の一部)は、神奈川県伊勢原市に所在しています。市の郊外には、堂々とした大山(おおやま)があり、古くから信仰の対象となっている大山阿夫利神社が、その中腹に鎮座しています。

日産テクニカルセンターで働くデザインチームメンバーの杉野 元は、「この地域を象徴し、かつ日産らしさを表現できる商品を作りたい」という想いから、このプロジェクトを立ち上げました。そして、龍屋物産、伊勢原うまいもの遺産創造委員会と協力し、日産のクルマをかたどった23種類のあられのデザインを考案しました。クルマのカップホルダーに収まる缶型のユニークな容器を採用し、大山をモチーフにしたあられも加えて、ご当地感を演出しています。

伊勢原市観光課の松尾 龍さんは、「このプロジェクトで一番印象的だったのは、日産の皆さんが『いいものを作ろう』という意欲に溢れていたことです。その熱意が、多くの人を巻き込み、私たち自治体も革新的なアイデアを思いつくきっかけになりました。このコラボレーションは、私たちにとっても大きな刺激になりました。」と述べました。

クルマ好き、スナック好きにも好評

「新型カキノタネ」は、2020年から販売されています。伊勢原市内の土産物店、横浜にある日産グローバル本社の日産ギャラリー、高速道路のサービスエリア、そして龍屋物産の直販店舗で販売され、どこでもお客さまの注目を集めています。当初はわずか1万本の生産から開始したのですが、今年の2月には累計38万本の販売を突破しました。

「日本中の誰もが、一度は柿の種を食べたことがあるはずです。しかし、クルマの形をした柿の種を食べたことがあるでしょうか?このお菓子を食べると、日産の名車23台が大山の麓を巡っている、そんな姿が目に浮かびます。日産のカキノタネが人気なのもうなずけますね」と、龍屋物産の高橋 範行さんは語りました。

愛され続けるお菓子のファインチューン版

「新型カキノタネ」の大きなセールスポイントは、あられが日産車の形を正確に再現していることです。日産のデザイナーとエンジニアは、タイヤの形状やスポイラーの位置など、モデルごとに細かい部分まで調整を重ねました。また、あられの生地を焼く工程も重要なポイントでした。生地が膨らむと、クルマの形が歪んでしまうからです。そのため、膨らみの変化に対応できる特別な金型が新たに設計・製造されました。このような金型を製造するのは、日本でも限られた職人しか実現できないと言われるほど、技術的に難しいことでした。

日本の文化・伝統からの学び

「柿の種」は、1923年に丸いあられの金型が誤って踏まれてしまい、その形が変わってしまったことから生まれたと言われています。変形した金型から出てきた、三日月型のあられ。この偶然の発明が、日本のお菓子の歴史に大きな影響を与えることになりました。そして、約100年経った今でも、日本では「柿の種」が人びとに愛され続けています。

杉野は締めくくります。「私たちはこの話に影響を受けました。伝統的な職人の技や日本ならではの食文化が、最先端の日産のデザインと融合する機会を、地元の企業の皆さんと一緒に作りたかったのです。そして生まれたのが『新型カキノタネ』です。このお菓子を味わっていただければ、プロジェクトに込められた想いやつながりをきっと感じていただけることと思います。」

「新型カキノタネ」を巡るロードトリップは、上記のリンクからご覧ください。

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